2008年4月17日木曜日

内発的報酬、外発的報酬

 北京オリンピックの馬術種目で、66歳の法華津 寛(ほけつ・ひろし)さんが、東京オリンピック以来44年ぶりに五輪代表に選ばれたニュースはご存じですね。

 88年のソウル五輪では、代表に選ばれながらも直前の輸送で愛馬が検疫に引っ掛かり断念、とかいろいろ歴史があるようです。

 その法華津寛さんがNHKのインタビューで、
「オリンピック出場を目標にしていたのなら、今日まで馬術を続けていなかったでしょう」という話をしていました。
「もっと、もっと上手くなりたい、という思いでやってきただけです」ということです。

 アナウンサーは、「深い話ですねー」というコメントをしていましたが、飛び抜けた成功あるいは成果・結果を残す人というのは、前回も述べましたが、内発的動機(内発的報酬)でやる人がほとんどですね。

 やっていくうちに、そこにたどり着いてしまう、というのが正しいのかもしれません。

 それに対して、多くの人は外発的報酬という価値観を植え付けられているために、「深い話ですねー」という感想になる。
 深いのではなく、価値観が違うのです。


 さて、前回の話の続きになるのですが、
 内発的な動機で物事に没入することを、フローに入るといいます。
 運動選手などは、(リズム・波に)乗る、とか(自分の世界・流れに)入る、という言い方をします。

 同じ事は、仕事でも、書くことでも、遊びでも言えますね。
 日常生活でも、ちょっとしたことでフローに入る。
 これをチクセントミハイ教授はマイクロ・フローと名付けました。

 そして、このようなマイクロ・フローを大切にすることが、スムーズな人生の秘訣だ、と天外さんは言う。

 この「Onフロー、Offフロー」の一連の流れに乗って何かをやっていると、
 求めている情報や人、チャンス、ビジネスであれば必要な資金などが、偶然のように向こうからやってくる…
 ということが起こるようになります。

 ひとことで言うと、「運命を感じるような偶然の出来事」が起こってくる、ということです。

 たぶん、あなたも似たような経験をされているはずです。


 私の例ですが、
 ゴルフ場の経営戦略を執筆していて、この業界は価格戦略のない世界でどんぐりの背比べをしているだけだ、という大きな問題点に気付きました。
 それなのに、差別化戦略も持っていないため、お客様はゴルフ場リストの最初の方から交通の便などで選んでしまう。

 ということから、『ゴルフ場銀座で、一人勝ち経営戦略』というE-Bookの第2弾を書き上げました。
 その構想をまとめ上げていた時に、日本経営合理化協会から新刊書籍のDMが届きました。

 『価格の決定権を持つ経営』(著者:坂井光雄) 定価:本体一万五千円(税別)

 あまりのジャストタイミングに驚きました。案内と、目次を読んで、思わず「これだよ!」と声を上げてしまいましたね。

 著者の坂井光雄さんは、企業と商品の「価値作り」を事業戦略にまで高めた人気経営コンサルタントで、日経新聞が実施した「企業が評価する経営コンサルタント調査」で、世界五大会計事務所の一つと同一ランキング、とされた方です。(氏が経営するブレインゲイト株式会社が対象)

 私は、思わず「これを読んでは、まずい」と思いました。自分の構想がこの本に影響を受けて、引きずられる恐れがあったからです。


 私は、外資に買収されたゴルフ場で、新年度の予算策定に関わることが出来ましたので、自分の担当部門だけでなくすべての部門の予算構築を知ることが出来、さらには傘下の他のゴルフ場の情報も調べ上げて、独自の経営戦略を模索しました。

 その後、人間関係の資料を集めている時に、なんとブックオフでこの本を見いだしたのです。
 一般書店には出ない直販の高額本でしたが、この古書店に出ていて、他の本を探している時にぱっと目に付いた…


 もちろん、この時は、即買い物かごに入れました。
 内容、形式、文章は異なりますが、考え方が全く同じという事が分かり、自分のE-Bookの内容レベルに自信を持ちました。私の場合は、現場の業務に精通しており、経営戦略まで一貫して見通して書いている点が、より具体的だなと思えました。


 出会うべくして、出会った、という思いを深くしました。
 私の経営コンサルティングのバックボーンとして、裏打ちをされたように思え、自信を持ってアドバイスができるからです。


 このような、偶然と思えない偶然がやってくる、それはフローというものがもたらしている、と思えます。
 人の思い・想念というものはエネルギーとして伝わり、作用する、と私は考えています。

 次回は、そのことについて触れてみます。

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